体調不良が続いたり、忙しくしてしまってブログがあきました…。左目の視力が一時的に著しく落ち込む中学生が羨む症状が出ましたが回復へ。
先日一件プレゼンがありました。
プレゼンといっても、今回はbtobで売却型モデルハウス。エスキスに使う時間も一週間程度しかなかったので図面とコンセプト、外観ボリュームパースのみのプレゼンです。
建物の性格上、どうしても目を引くものでなければなりません。今の時代運用後に取り壊すなんてナンセンスな事をするのはハウスメーカーで十分です。
となると、尖りすぎてるのもあまり好ましくありません。
そもそも、後付や肉付けで無理やり尖らせるような意匠計画は好きではありませんし、どちらかというと避けます。
そのような設計をする方と私のような設計事務所を営んでる建築士との違いは何か。
結論、彼らは間取りを考えるのが得意ですが、
私は空間を考えます。
言ってしまえば、我々は間取り屋ではないのです。
話が逸れそうなのて戻します。
本件は間口が狭く南北に非常に長いうなぎの寝床のような敷地です。
短辺が道路に接しており、両隣も同じような敷地構成の為、同様の縦長の建物計画となりやすく、そうすると道路からの一面のみで、一瞬で目を引かせないとなりません。
実は元々工務店様が考えたプランがあったのですが、それが非常に弱かったのです。
なので全体の構成や、設定、ストーリーは元々考えていたものを守りつつ全面的にやり直したほうがいいと判断ました。
今回のコンセプトは共生です。
何と?→動物と。
小型犬から大型犬、猫を想定とのこと。
まず、人と動物とのキョリを考えます。
何で作ろうかな。
レベル?壁?家具?マテリアル?
同時に、北道路からのファサードを考慮したボリュームやアウトラインを考えます。
ざっくりと。
ここでこの2つの根底にあるコンセプトが相反しないようにボリューム計画を繰り返します。
これが一番時間かかります🥺
私の場合はここでゾーニングをします。
ある程度のゾーニングは共生というコンセプトからおおよその見当と関係性、キョリだけは予め考え、保持します。
この順序がおそらく他の建築士と逆かもしれません。
或いは、天啓のようにふっとプランが降りてくるときもあります。
直前でこれが起きると大惨事です。
割とあるんです。
プレゼン前日とかに。
これ建築士あるあるなんじゃないかなぁ🙄
以下、本件の様子。
本当に初期
途中でコンセプトの整合性がとれず、何がしたいのか良くわからなくなってうまくいかず没になったパターン
天啓が降りてきて、左ページでは全体のデザインとコンセプトが決まった様子。
右ではそれを元にゾーニングと仮プラン落とし込み。
ここで初めて建築方眼紙が登場。
落とし込み。
様子でした。
更に難しくしてるのが高気密高断熱と空調計画を盛り込みながらしなくてはいけないところです。
おおよそできたものが空調計画上うまくいくのか、断熱材の下地や気密ラインをどんなふうに施工しようか。をこの辺りで考え始めます。
通気の計画もここで。
ここで、予算的、現場施工性的に難しくかなって思ったらまた戻ります。
最後に、建築素人の妻に見せてお墨付きか、ダメ出しを貰ってから補正。
そんなこんなで、今回まとまったのがこちら。
ファサード
アプローチ
ボリューム確認のパースしか時間内に用意できなかったので開口部は玄関周りしか反映されておらず。
収まりも荒削り。
多分、軒の薄さは無理。
この短時間内ではかなり上手くまとまったのではないだろうか。
と自画自賛してます。
特にファサードは間違いなく建設予定地周辺では一番かっこいいし、目を引きます。
平面構成や空間の作り方は公開できないので見に来てください笑
コンセプトがどんなふうにまとまったのか。 またいずれ公開したいと思いますが、実物を診てもらうほうがいいと思います。
気になった方は、口唇ヘルペスがとまらないたぬきまで。
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