前に基礎の上にラップで防風養生してくれた事を記事に挙げました。
続きの様な記事となります。
先日土台据えを迎えました。
基礎工事でとんでもない精度が出てたので感無量です。
今まで何件も住宅の監督をさせて頂いてきましたが、この精度は初めてです。
土台据え時、緊張しながら確認するのは大きく2つあります。
⚫︎基礎天端レベル差
⚫︎直角(通り)精度
二つ目はわかりやすいですね。
しっかり土台が基礎に乗らないといけません。
普段の二階建てや小さな大きさなら苦になりませんが、本件は平家の横20mの大きさ。
端から見て真ん中あたりでの数ミリのズレが、一番端に行くと10ミリ以上のズレとなる場合があります。そこまでズレると土台が基礎から溢れるんですよね。
直角精度の悪い基礎だとこの調整に時間を費やします。土台をどのくらい芯から逃げようか、どの角度を基準にしようか、色々と手間が増えます。
ただまぁ、そう言う場合はよく真ん中から誤差を左右に振り分けると大抵はおさまります。
問題は一つ目ですね。
レベル差はひどい時で覚えてるのが5ミリの現場がありました。
高機密高断熱住宅をやるまでは、何も考えずにただ調整版を基礎と土台の間に挟んで不陸を取ってあげてました。
工法によってはそれでもいいんです、土台と基礎で気密を取らなくても。
例えばその時は基礎断熱の方法にウレタンフォーム吹き付けを行っていた会社だったので結局それで気密取れます。
(※ウレタンフォームでの広範囲にわたる断熱及び気密取りは懐疑的な側面があると考えているのでたぬき建築設計室では行いません。)
今回は防蟻コーキング材、ウレタンフォーム、スタイロフォームFG 、土台と基礎間は天端リストでの基礎断熱周りの断熱気密です。
本題に戻ります。
この天端リスト、
調整板が使えません。
使えません。
嘘だろ?と思って問い合わせてもそういう商品は無く、密着の必要があるのでそもそも挟めない。やろうと思えばゴムチューブ間に何か入れて調整できるんだろうけど...。
と言う事は基礎の天端レベルがもろに出てくるわけです。
土台より上でのレベル調整は現実的ではないですし...。
とドキドキしながら土台据えの日を迎えたわけですが杞憂でした。
直角や通りの精度は端から追っても数ミリ。
一回のトランシットによる調整で終わりました。
基礎天端は脅威の+2ミリの誤差。
しかもほぼほぼ0で一部が-1ミリか、+1ミリの誤差。
これはもう測定器具の当てるところ、当たり方で変わるレベルの誤差ですからもう調整版無しで全く問題なく機密がしっかり取れてもじどおり「たいら」な床が作れますね。
本当に良い基礎業者様です。
気持ちよく、良い仕事をして頂けるのなら手間賃は絶対ケチりません。
代わりに、この方法なら手間かからない?この材料に変えたらどうか?
という観点から攻めていきたいですね。
断熱材もキレイに施工されてます。
大引き下のスキマは後日防蟻フォームで。
いよいよ建て方です。
怪我だけはしないよう、できることを精一杯させて頂きます。
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