先日現場では基礎の立ち上がり打設までを完了しました。
住宅設計分野では基礎について、つい最近まで軽視されがちな所のように思います。
まぁ...気持ちはわかります。
一般生活を送る中ではコンクリートってとても硬いイメージですしね。あれがベタ基礎で割れたり沈んだりって中々想像つかないと思いますから。
最近になって構造もちゃんとしようよって動きがあってやっと...といった感じでしょうか。
ただ、街中の基礎配筋現場を見かけると本当にそれでいいのか...と思う現場が多々あります。
特に人通口の所とか、基礎が連続してない所とか。気になっちゃいます。
たぬきは床下の第一種換気システムと床下エアコンを最大限に活かし、断熱材の施工都合等もみて外周面のみ立ち上げ、内部立ち上げは極力無くすような設計をします。
新住協をはじめとする工法で一部の高機密高断熱環境系の変態が使用する所でとまっていましたが、群馬でも何社か聞くようになりました。
この工法、立ち上がりが無いのでどうするかというと地中梁で持たせます。
簡単に言うと立ち上がりを逆に地中側に設けるんですね。
地上ほど高さを稼げないのでめちゃくちゃ鉄筋使います。
結果配筋量が凄く迫力があるので立ち上がりがある場合より強そうに見えます。
普通、基礎業者も鉄筋業者も嫌がります。
が、快く受けてくれる勉強熱心な職人様には感謝しかありません。
打設したらもう見えない所です。
建築中の施主さんの皆様は是非、自分が建てる家の「基礎」がどのようなものなのか。
ただのコンクリートの塊と考えるのではなく再考して頂ければと思います。
建築前の皆様におかれましては後悔する前にご相談、お話、何でもどうぞ。
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